パターン判定と評価基準

パターン判定と評価基準

SOFIX(土壌肥沃度指標)技術では、有機物量、物質循環活性などを指標にして、 土壌肥沃度の判定基準を、畑、水田、樹園地のそれぞれについて設けています。 その判定基準に基づいて、個々の分析結果について、畑は9つのパターン、 水田や樹園地は8つのパターンに分類し、その評価を特A~Dまでの5段階でランキングしています。

B判定以上を、肥沃度の高い土壌として評価し、認証を行っています。 総細菌数が検出限界以下(n.d.)となったD判定や、C判定の一部の圃場は精密診断が必要となります。

SOFIX認証 ランキング評価

畑、水田、樹園地のそれぞれの土壌肥沃度判定基準とパターン判定・評価の内容は以下の通りです。

畑の評価基準

土壌肥沃度判定基準

関連項目 単位 低い 基準値(畑) 高い
総細菌数 (億個/g) <2.0 ≧2.0
全炭素 [TC] (mg/kg) <12,000 ≧12,000
全窒素 [TN(N)] (mg/kg) <1,000 ≧1,000
窒素循環活性評価値 (点) <25 ≧25
リン循環活性評価値 (点) <25 25 ~ 80 >80
C/N比 <8 8 ~ 27 >27

パターン判定と評価

  • 土壌評価 – 畑
    特A
    ★ ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    良好な有機土壌環境

    原因

    非常にバランスのとれた有機環境土壌になっている。適切な管理により維持することが重要である。

  • 土壌評価 – 畑
    A-1
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、有機物がやや蓄積傾向でバランスが悪い。

    原因

    全炭素量(TC)と全窒素量(TN)の比率が適切でない。C/N比を10~25の範囲に改善することが重要である。

  • 土壌評価 – 畑
    A-2
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、リン循環が適正でない。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が多い。
    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が少ない。
    • 総細菌数は十分だが、全リン(TP) が少ない。
    • 総細菌数は十分だがリン循環を担っている細菌数が少ない。
    • pHが適正でない。

  • 土壌評価 – 畑
    B-1
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全炭素量(TC)・全窒素量(TN)は十分だが、物質循環活性が不適正。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 微生物の働きが悪い環境にある。
    • 総細菌数は十分だが、全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)が少ない、またはそれらのバランスが悪い。
    • 総細菌数・全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)は十分だが、以下の原因が考えられる。
      1.pHが低い 2.水はけが悪い 3.ミネラルの過不足等

  • 土壌評価 – 畑
    B-2
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全炭素量(TC)は十分だが、全窒素量(TN)が不足傾向。

    原因

    農産物による窒素の消費、または雨水などによる流出が考えられる。

  • 土壌評価 – 畑
    B-3
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数は十分だが、有機物が不足傾向。

    原因

    化学肥料を用いる化学農法のため、有機物の施肥が少ないと考えられる。

  • 土壌評価 – 畑
    C-1
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数が少なく、循環系が悪い傾向。

    原因

    化学肥料を用いる化学農法のため、有機物の施肥が少ないと考えられる。化学肥料の多用や連作の可能性が考えられる。

  • 土壌評価 – 畑
    C-2
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    有機物量は十分だが、総細菌数が少ない傾向。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 全炭素量(TC)と全窒素量(TN)のバランスが悪い。
    • 耕耘が十分に行われていない。
    • 土壌燻蒸材等の農薬が残留している可能性がある。

  • 土壌評価 – 畑
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数が検出限界以下(n.d.not detected) 6.6×106cells/g 以下である。

    原因

    総細菌数がn.d.であるため、精密診断が必要である。

水田の評価基準

土壌肥沃度判定基準

関連項目 単位 低い 基準値(水田) 高い
総細菌数 (億個/g) <4.5 ≧4.5
全炭素 [TC] (mg/kg) <13,000 ≧13,000
全窒素 [TN(N)] (mg/kg) <650 650 ~ 1,500 >1,500
窒素循環活性評価値 (点) <15 ≧15
リン循環活性評価値 (点) <20 20 ~ 60 >60
C/N比 <15 15 ~ 30 >30

パターン判定と評価

  • 土壌評価 – 水田
    特A
    ★ ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    良好な有機土壌環境

    原因

    非常にバランスのとれた有機環境土壌になっている。適切な管理により維持することが重要である。

  • 土壌評価 – 水田
    A-1
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、有機物がやや蓄積傾向でバランスが悪い。

    原因

    全炭素量(TC)と全窒素量(TN)の比率が適切でない。C/N比が15~30の範囲に改善することが重要である。

  • 土壌評価 – 水田
    A-2
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、リン循環が適正でない。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が多い。
    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が少ない。
    • 総細菌数は十分だが、全リン(TP) が少ない。
    • 総細菌数は十分だがリン循環を担っている細菌数が少ない。
    • pHが適正でない。

  • 土壌評価 – 水田
    B-1
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全炭素量(TC)・全窒素量(TN)は十分だが、物質循環活性が不適正。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 微生物の働きが悪い環境にある。
    • 総細菌数は十分だが、全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)が少ない、またはそれらのバランスが悪い。
    • 総細菌数・全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)は十分だが、以下の原因が考えられる。
      1.pHが低い 2.水はけが悪い 3.ミネラルの過不足等

  • 土壌評価 – 水田
    B-2
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全窒素量(TN)が適切でない。

    原因

    全窒素量(TN)が低い場合、農産物の窒素消費が考えられる。 全窒素量(TN)が高い場合、窒素固定菌の増殖が考えられる。

  • 土壌評価 – 水田
    B-3
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数は十分だが、有機物が不足傾向。

    原因

    化学肥料を用いる化学農法のため、有機物の施肥が少ないと考えられる。

  • 土壌評価 – 水田
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    有機物量は十分だが、総細菌数が少ない傾向。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 全炭素量(TC)と全窒素量(TN)のバランスが悪い。
    • 耕耘が十分に行われていない。
    • 土壌燻蒸材等の農薬が残留している可能性がある。

  • 土壌評価 – 水田
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数が検出限界以下(n.d.not detected) 6.6×106cells/g 以下である。

    原因

    総細菌数がn.d.であるため、精密診断が必要である。

樹園地の評価基準

土壌肥沃度判定基準

関連項目 単位 低い 基準値(樹園地) 高い
総細菌数 (億個/g) <4.5 ≧4.5
全炭素 [TC] (mg/kg) <15,000 15,000~80,000 >80,000
全窒素 [TN(N)] (mg/kg) <1,000 ≧1,000
窒素循環活性評価値 (点) <25 ≧25
リン循環活性評価値 (点) <30 30 ~ 80 >80
C/N比 <10 10 ~ 27 >27

パターン判定と評価

  • 土壌評価 – 樹園地
    特A
    ★ ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    良好な有機土壌環境

    原因

    非常にバランスのとれた有機環境土壌になっている。適切な管理により維持することが重要である。

  • 土壌評価 – 樹園地
    A-1
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、有機物がやや蓄積傾向でバランスが悪い。

    原因

    全炭素量(TC)と全窒素量(TN)の比率が適切でない。C/N比が10~27の範囲に改善することが重要である。

  • 土壌評価 – 樹園地
    A-2
    ★ ★
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    基本的に良好な土壌環境であるが、リン循環が適正でない。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が多い。
    • 総細菌数は十分だが、ミネラル量が少ない。
    • 総細菌数は十分だが、全リン(TP) が少ない。
    • 総細菌数は十分だがリン循環を担っている細菌数が少ない。
    • pHが適正でない。

  • 土壌評価 – 樹園地
    B-1
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全炭素量(TC)・全窒素量(TN)は十分だが、物質循環活性が不適正。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 微生物の働きが悪い環境にある。
    • 総細菌数は十分だが、全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)が少ない、またはそれらのバランスが悪い。
    • 総細菌数・全炭素量(TC) ・全窒素量(TN)は十分だが、以下の原因が考えられる。
      1.pHが低い 2.水はけが悪い 3.ミネラルの過不足等

  • 土壌評価 – 樹園地
    B-2
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    全窒素量(TN)が不足傾向。

    原因

    農産物による窒素の消費、または雨水などによる流出が考えられる。

  • 土壌評価 – 樹園地
    B-3
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数は十分だが、全炭素量(TC)が適切でない。

    原因

    全炭素量(TC)が低い場合、化学肥料・農薬を用いる化学農法によるもの、または新規農地等が考えられる。 全炭素量(TC)が高い場合、落葉により、有機物が蓄積されていると考えられる。

  • 土壌評価 – 樹園地
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    有機物量は十分だが、総細菌数が少ない傾向。

    原因

    下記のいずれかの原因が考えられる。

    • 全炭素量(TC)と全窒素量(TN)のバランスが悪い。
    • 耕耘が十分に行われていない。
    • 土壌燻蒸材等の農薬が残留している可能性がある。

  • 土壌評価 – 樹園地
    パターン
    低い高い
    細菌数
    TC
    TN
    N循環
    P循環
    C/N比

    判定

    総細菌数が検出限界以下(n.d.not detected) 6.6×106cells/g 以下である。

    原因

    総細菌数がn.d.であるため、精密診断が必要である。

SOFIX物質循環型農業

SOFIX物質循環型農業

著者 久保幹 / 発行所 共立出版 / ISBN 978-4-320-05811-8 / 発売日 2020/10/16

SOFIX技術のバイブルとして必携の一冊

SOFIX(土壌肥沃度指標)は、生物指標による農地の診断・評価を定量的に可能にし、再現性のある有機農業システムを提供する世界初の技術である。 本書では、SOFIX開発の経緯や概念、またその理論や技術体系、土壌微生物の役割を科学的に理解しながら、SOFIXの理解を深めることができる。 また、SOFIX技術を用いた具体的な農地診断手法、有機肥料やバイオマス資源を用いた処方箋作成技術、さらには再現性のあるSOFIX有機農業技術の詳細を示し、物質循環型農業を提案している。 SOFIX技術をより理論的、実践的に深めることができる専門書として最適。

土壌づくりのサイエンス

土壌づくりのサイエンス

著者 久保幹 / 発行所 誠文堂新光社 / ISBN 978-4416517024 / 発売日 2017/7/7

勘に頼らない、有機農業の
科学的アプローチを解説

微生物がバランスよく、たくさん活動している農地は、収穫量が多く、おいしい農作物をつくることができる。 立命館大学で環境微生物学を研究する著者が開発した「SOFIX(土壌肥沃度指標)」は、 世界で初めて、土の中の微生物量を計測し、「みえる化」することで生物指標による農耕地土壌の診断を可能にした技術。 本書は、土壌微生物の役割を科学的に理解しながら、SOFIXの理論に基づいた「物質循環型農業」を実現する方法を紹介する。 SOFIX技術をまなぶ入門書として最適。

何でもお気軽にご相談ください

TEL.077-599-4310

(平日 10:00-17:00)

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