このたび、静岡県浜松市内に存在する牛糞や鶏糞などの堆肥、各種の有機資材などの情報をパソコンやスマートフォンなどで簡単に検索し、必要な情報を得ることができる「浜松市バイオマスマップ」が完成し、公開されました。


http://www.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=c16d274a5ba34142b419bc21fd42d982

 これは、立命館大学、一般社団法人SOFIX農業推進機構、浜松市認定農業者協議会、ベジタリア株式会社などが参画して取り組まれていた農水省の「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体プロジェクト)」(2017年度~2019年度)で開発されたものです。
 
 地域で生産される堆肥等の有機質資材が積極的に活用されるためには、資材の情報提供をおこなうことが重要です。SOFIX(土壌肥沃度指標)に基づく施肥設計を行う耕種農家等による資材選定を支援するためには、詳細な含有成分情報や価格・付帯サービス等の実務的な情報を可視化することが必要です。そこで、土作りの専門家や地域の農家を利用者として想定した「浜松市バイオマスマップ」を作成しました。31件の有機質資材について、成分分析データや価格・配送条件などの情報を含み、指定した条件による絞り込み検索機能を持つ、PC・スマートフォン等にてアクセス可能なウェブ上のマップとして整備しました。 
           
 今回、開発したシステムをベースにして、他の地域においても同様のシステムを開発することも可能です。このシステムが想定しているのは、地域の堆肥や有機資材などのバイオマスを有効活用して、有機農業や循環型農業、環境保全型農業を推進する地方自治体や公共団体、農業支援団体等です。
   
    本バイオマスマップは、Esri社のArcGIS Onlineを利用して作成されています。ライセンス料は年間数万円程度であり、既存のプラットフォームを用いることで、情報の維持・更新が容易になります。本マップは市町村レベルのみならず、広域での展開も可能です。その場合も、情報収集以外の費用は変わらないことから、費用対効果はより高くなります。

 ただし、このマップを有効に活用するためには、地域のバイオマスに関する情報を定期的に更新することが必要であり、そのための体制整備(予算、人材等)も併せてご検討いただくことが必要となります。